急性・慢性腎炎 |
血液を濾過する糸球体が犯される病気。成人では不摂生や過労など体が弱っているときにかかりやすいもの。初期症状はむくみや血圧の上昇が起きやすく、肩こりや頭痛を伴うことも。軽視して治療を怠ると慢性腎炎へと進行することもあります。
また、慢性腎炎は比較的若い世代でもかかりやすく、子供の場合は学校の検尿検査などで見つかる場合もあります。腎臓病のなかでも原因がはっきりせず、自覚症状もあまりないため、気がつかないうちにジワジワと進行し経過が長引きやすい傾向にあり、症状も軽いものから腎不全などの重いものまでさまざま。積極的な治療法がないうえに、ほかの病気を併発しやすくなるため、しっかりとした日常生活や食生活の見直しが必要です。 |
ネフローゼ症候群 |
腎炎同様、糸球体が侵される病気。たんぱく質が尿にたくさん漏れ出してしまい、そのために血中のたんぱく質が減少して体にむくみが出る症状をまとめてネフローゼ症候群と いいます |
腎盂(じんう)腎炎 |
大腸菌などの細菌が尿道から膀胱、さらに尿管を経て腎盂に侵入して起こる病気。膀胱炎や尿路結石、前立腺肥大などのために、尿の流れが悪い時によく起こります。また、尿路感染が原因のため、尿道が短い女性に多く見られます。急性と慢性のものとがあり、どちらも高齢になると治りにくく、長引くと腎機能が低下し、腎不全につながることもあります。 |
腎臓結石、尿管結石 |
カルシウム、リン、尿酸などが尿に溶けきらず飽和状態になって結晶となり蓄積されていく、その石の塊が結石。この結石は尿によって体外に排出されることもありますが、多くは腎盂内から尿道へと少しずつ移動していき、そのときとがった石の角が人体を傷つけ激しい痛みや血尿を引き起こすことがあります。 |