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尿素窒素 クレアチニン
尿素窒素の値が高い時には、腎機能が低下していることが考えられます。腎機能が悪くなると尿素を尿中へ排泄できなくなるからです。腎機能がほとんどなくなる腎不全では、100mg/dl以上になることも珍しくありません。
クレアチニンも、腎機能の低下時に高い数値となります。しかも腎臓以外の影響を受けにくいため、クレアチニンが上昇していると腎機能の低下が明らかなのです。
尿素窒素よりも値が微妙に変わるため、腎臓の疾患の状態(軽いか重いか)を推測することができます。また、クレアチニンは筋肉の病気を調べる時に使うことも。筋ジストロフィーなどの筋肉が萎縮する病気がある時には、低い値になります。
尿酸
血液中の尿酸は濃度が高くなりすぎると結晶化し、足の親指の付け根や手指の関節などに沈着して炎症を起こします。その結果、激しい痛みの発作が起こる病気が痛風です。尿酸値が7.0mg/dl以上になると、結晶が体内に付着し、8.0mg/dl以上になると発作が起きます。
尿たんぱく
尿たんぱくは主に腎臓や尿路の機能を調べる検査。検査値が陽性の場合には、腎炎や腎硬化症、ネフローゼ症候群、尿路感染症などの腎臓や尿路の障害が疑われます。最初の検査で尿たんぱくが陽性の場合は、測定方法を確認し、異なる測定方法での再検査が行われることも。尿たんぱくが1日に150mg/dl以上の場合、病的たんぱく尿と診断されます。
尿潜血
普通、健康な人でもわずかに尿中にヘモグロビンが排泄されることがありますが、体に異常がなければ陽性になることはありません。また、過労などで一時的に陽性になることもあるので、1回の検査で判定せず、再検査することがあります。それでも陽性になった場合には、胃や尿路系の病気が疑われます。
腎臓の病気 |
急性・慢性腎炎、腎結石、腎腫瘍など |
尿管の病気 |
尿路結石、尿管腫瘍、尿管異物など |
膀胱の病気 |
膀胱炎、膀胱結石、膀胱腫瘍など |
尿道の病気 |
前立腺炎、前立腺腫瘍、尿道炎など |
その他 |
白血病や紫斑病などの出血傾向のある病気など
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いつもと尿が違う(量が減る、にごるなど)、血圧が上昇する、貧血になる、体にむくみが出る、腹部にしこりがある、疲れやすい、皮膚や顔色が悪くなる、頭痛や吐気がする |
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腎臓はかなり悪化しないと自覚症状が出にくいため、強い臓器だと思われがち。でも、腎機能が低下したりストップしたりすると体内の不要なものを掃除できなくなり、老廃物がどんどん体内に蓄積されてしまい、生命維持には人工透析に頼るしか手段がなくなってしまうことも。
自覚症状が出るのを待たずに、定期的な検査を行うことが必要不可欠です。
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